At Home In Anger (Which Could Also Be Called Imperfect Happily)
Kip Hanrahan
TRACK LIST
01. Vida Sin Miel
02. Gift (No Woman Knows)
03. Another Autumn Forms
04. Como en Vietnam
05. No Baby (1)
06. The Savage Dawn In Her Glance (Music and Autobiography)
07. Suenos da Vida Colonial
08. Kuduro Of Assassins And Loughter
09. Obviously Spring (Evora)
10. You Play With The Night With Your Fingertips
11. Unfinished Dawn
12. At Home in the Night
13. War News From Inside the City
14. Shadow of the Unfinished Dawn
15. Unfinished Dusk
16. Clean Charm Amongst Evil
17. Need
18. No Baby (2)
2,500(tax-in)
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ewe, ewe / American clave, |
|---|---|
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Avant Garde, Experimental, Free Jazz, Jazz |
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JAPANESE CD |
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2012/01/18 |
|---|
「このアルバムに存在するのは、喘ぎの魔術。聴こえてくるのは、男の中の女、女の中の男のささやき。」
このアルバムのためにKIPが書き下ろした歌詞すべてが、これまで彼が書いた作品の中でも最高のものだ。また、歌詞は、英語からスペイン語、スペイン語から英語へと流転し、前作同様、詩としてメタモルフォーゼを遂げる。こうしたベケット文学のようなジェスチャーは、スティーブ・レイシー作品であるNO BABY!の収録により、今回、KIP HANRAHANの中でさらなる深化を遂げた。『アラビアンナイト?千夜一夜物語』(ewac-1036)における、朗読とチャンティングのミックス、何度か取り上げられてきた"The First and last to make lovet to you"のシアトリカルなジェスチャーは、言葉/唄そのものに結晶し、このアルバムで、ある完成をみたのかもしれない。
ブランドン・ロス、フェルナンド・ソーンダースさらに、ファーストアルバム『Coup de tete』(ewac-1007)、『Tenderness』(ewac-1016/17)以来の参加となったルーシー・ペナデスの声がつないでゆくこのアルバムは、短編のコンピレーションフィルムを見ているかのようである。テーマとして一貫してANGERを、音楽を感情そのものを映し出すフォームとしてとらえてきたKIP HANRAHANの音楽は、物語、エピソードの断片とその集積である。音楽は常に言葉に動かされ、声は音楽に翻弄される。今回も物語は男と女の間にある見えない、聴こえない情動を巡る。
2009年発売の『Beautiful Scars』(ewac-1060)は、そもそもこのアルバム"AT HOME IN ANGER"として制作された。しかし制作期間は一年間にも及び、延べおよそ一ヶ月にわたるセッションの膨大な数のトラックを抱えたまま、KIPは途方にくれた。挙げ句、ヴォーカルヴァージョンとインスルメンタルの二枚に分けて発売するというアイデアに落ち着き、ひとまずヴォーカルヴァージョンである、『Beautiful Scars』が発売された。しかし、この時点で制作費を使い果たし、さらなる収入の見込みのないまま、インスルメンタルヴァージョンのプロジェクトは沈黙したかに見えた。その後、しばらくして、KIPは、残されたトラックになんとか取り組み、詩を書き、ヴォーカルトラックをダビングし、さらに新しいトラックを加え、一昨年の春にマスタリングセッションするところまでこぎ着けたが、さらにここから一年、マスターはスタジオで眠ることになる。このアルバムの発売を巡っては、海外のレーベルを巻き込んだ『海賊盤』騒動にも発展した。
ようやく発売されるこの国内盤は、KIPにとって未明の幸福の印であり、もうひとつの"Beautiful Scars"である。
このアルバムのためにKIPが書き下ろした歌詞すべてが、これまで彼が書いた作品の中でも最高のものだ。また、歌詞は、英語からスペイン語、スペイン語から英語へと流転し、前作同様、詩としてメタモルフォーゼを遂げる。こうしたベケット文学のようなジェスチャーは、スティーブ・レイシー作品であるNO BABY!の収録により、今回、KIP HANRAHANの中でさらなる深化を遂げた。『アラビアンナイト?千夜一夜物語』(ewac-1036)における、朗読とチャンティングのミックス、何度か取り上げられてきた"The First and last to make lovet to you"のシアトリカルなジェスチャーは、言葉/唄そのものに結晶し、このアルバムで、ある完成をみたのかもしれない。
ブランドン・ロス、フェルナンド・ソーンダースさらに、ファーストアルバム『Coup de tete』(ewac-1007)、『Tenderness』(ewac-1016/17)以来の参加となったルーシー・ペナデスの声がつないでゆくこのアルバムは、短編のコンピレーションフィルムを見ているかのようである。テーマとして一貫してANGERを、音楽を感情そのものを映し出すフォームとしてとらえてきたKIP HANRAHANの音楽は、物語、エピソードの断片とその集積である。音楽は常に言葉に動かされ、声は音楽に翻弄される。今回も物語は男と女の間にある見えない、聴こえない情動を巡る。
2009年発売の『Beautiful Scars』(ewac-1060)は、そもそもこのアルバム"AT HOME IN ANGER"として制作された。しかし制作期間は一年間にも及び、延べおよそ一ヶ月にわたるセッションの膨大な数のトラックを抱えたまま、KIPは途方にくれた。挙げ句、ヴォーカルヴァージョンとインスルメンタルの二枚に分けて発売するというアイデアに落ち着き、ひとまずヴォーカルヴァージョンである、『Beautiful Scars』が発売された。しかし、この時点で制作費を使い果たし、さらなる収入の見込みのないまま、インスルメンタルヴァージョンのプロジェクトは沈黙したかに見えた。その後、しばらくして、KIPは、残されたトラックになんとか取り組み、詩を書き、ヴォーカルトラックをダビングし、さらに新しいトラックを加え、一昨年の春にマスタリングセッションするところまでこぎ着けたが、さらにここから一年、マスターはスタジオで眠ることになる。このアルバムの発売を巡っては、海外のレーベルを巻き込んだ『海賊盤』騒動にも発展した。
ようやく発売されるこの国内盤は、KIPにとって未明の幸福の印であり、もうひとつの"Beautiful Scars"である。







